脂肪は生命を維持するために大きな役割を果たしている事実

脂肪は生命を維持するために大きな役割を果たしている事実

体脂肪はエネルギー源すなわち活動の源となる力として体の働きに貢献しています。このエネルギーというのは炭水化物、脂肪、タンパク質から得ることができ、特にエネルギー源として重要なのが脂肪です。その理由は、蓄積可能性にあります。

 

炭水化物は日常の生活行動のなかでつど消費されますし、タンパク質は体の成長や修復のつど消費されてしまいます。それに対して脂肪というのは体内に蓄積することができます。しかも脂肪は、炭水化物やタンパク質の2倍のエネルギーを出すことができます。

 

またタンパク質が体内から減少すると健康を害することがあり、死にいたることもあるのですが、そのような緊急事態に陥った場合、脂肪をエネルギー源として消費して、タンパク質を減らさないような機能というのも備わっています。

 

体脂肪というのは一般には生活習慣病の原因となるため悪いものだという認識があるようですがあくまで過剰に蓄積された場合に限ります。実際には非常に重要な役割を果たしていますのでこれについて解説します。

 

エネルギーの貯蔵

身体が正常に機能するためにはエネルギーが必要であり、脂肪、糖質、タンパク質などの栄養素に蓄えられています。ちなみに我々人間は一日に1200キロカロリーが必要であり、体脂肪全体には約140日分のエネルギーが蓄えられています。

 

タンパク質の節約

人体の生命を維持しているに骨、筋肉、酵素、ヘモグロビン等はタンパク質で出来ていて、このタンパク質にもエネルギーが蓄えられています。ただ身体活動をするにあたってエネルギー源としてタンパク質を消費するとなると、生命維持に支障をきたす恐れがあるため、いざというときのために残しておく必要があります。

 

そのために体脂肪の存在が重要で、タンパク質に頼らなくても生命維持ができるようにエネルギー供給ができるようになっています。すなわち体脂肪にはタンパク質の節約の役目を果たしています。

 

体温調整

生命維持をするには体温を保持する必要がありますが、体温調節というのは、体内で作り出される熱と体外に放出する熱とのバランスで実施されます。その際、皮下にある体脂肪が放熱のコントロールをしています。すなわち気温が低い場合は、体温が放熱されないように調整しています。

 

月経の発現及び維持

女性の月経の発現及び維持をするためには、エストロゲンというホルモンが正常に分泌する必要があります。また女性に男性の特徴が発現するアンドロゲンというホルモンも存在し、これによって月経の異常の原因を引き起こします。体脂肪にはアンドロゲンをエストロゲンに変える働きがあり、これによって月経を正常に維持することができます。

 

以上のように体脂肪というのは非常に体にとって重要な要素ですので、体脂肪を下げることだけに特化したトレーニングは危険ですので要注意です。